『Viewpoint』に掲載されました(2016年2月25日)

 

沖縄の本屋は狭い言論空間

売れ筋より“政治団結”

並べない拙著『オキナワ論』
エルドリッヂ研究所代表・政治学博士 ロバート・D・エルドリッヂ
ご存知の読者もいるとは思うが、筆者は先月『オキナワ論』を出版した。世界日報の2月14日付の読書欄では本書のレビューを掲載してもらった。実際、本書の公式な紹介はそれが初めてだった。これまで、たくさんの人々がソーシャルメディア、ウェブサイト、ブログで本書を紹介してくれた。これも有難いことだ。
本の公式の出版日は1月20日だが、実際にはその前の1月15日夕方から東京の書店では並んでいた。出版に対する期待は高まっていて、オンライン書店は予約を受け付けていた。同15日の夕方、ある女性が書店で購入した本を手にした写真がSNS、フェイスブックに掲載されているのを私は見た。
本はあっという間に売り切れ、出版社の新潮社は出版から1週間以内に増刷を決定した。現時点では第4版となっているが、これも私が扱ったテーマに強い関心を示し、論文や経験したものを理解してくれた読者の方々のサポートのおかげだ。
ところが、何日も何週間も経っても、沖縄で本書を見つけることができなかった。小規模の書店だけではなく、全国チェーン展開の大規模な書店にすらも置かれていない状況が続いた。
那覇市にある県内最大規模の書店で約10日後の時点でようやく、本書を取り扱い始めた。一つの原因として、沖縄の販路及び地理的に遠いという問題を挙げることができる。しかし、地元レベルでは、本の到着後も多くの店が内部決定で陳列しないことを決めたという話も聞いた。image